岐阜・各務原市の水道水からPFASが検出された問題 岐阜民医連「住民の血中濃度は他の地域と比べ3倍」
県内の医療機関などでつくる岐阜民医連は10月、PFASの血中濃度を調べるため、「三井水源地」の周辺住民ら131人の希望者に対し血液検査を行いました。
4日その結果が公表され、「三井水源地」の周辺住民のPFASの一部の種類の血中濃度は、平均で1ミリリットルあたり26ナノグラムで、他の地域の住民と比べて約3倍になったということです。
「航空自衛隊岐阜基地の泡消火剤による土壌地下水汚染が、疑われる結果となっている」(岐阜民医連 土井正則事務局長)
この問題をめぐっては、各務原市は「三井水源地」に活性炭を導入するなどしていて、市民に供給される水のPFAS濃度は11月20日時点で1リットルあたり18ナノグラムと、国の目標値である50ナノグラムを下回っています。
WHO"有機フッ素化合物の発がん性"指摘 地下水・川の水で指針値超の熊本市長は
有機フッ素化合物「発がん性」評価引き上げ 大西熊本市長「不安をあおらず原因を究明することが重要」
PFOSとPFOAのアメリカでの水質管理は、2016年より生涯健康勧告値[※1]という指標が設けられています。日本の暫定目標値(両物質の合計50ng/L)は、この生涯健康勧告値(両物質の合計70ng/L)を参考にして2020年に設定されていますが、現在ではこの暫定目標値に対して、有識者などから「緩すぎるのではないか」との声が上げられています。
といいますのも、現在設けられているアメリカの生涯健康勧告値は、2022年に大幅に修正されたものになっており、その値は「PFOS:0.02ng/L」、「PFOA:0.004ng/L」と、限りなくゼロに近い値になっているからです。この大幅な修正は、PFOSやPFOAの人体に対する有害性の高さが、より明らかになってきたことを示唆しています。
さらにアメリカでは2023年3月半ばに、法的拘束力を持つ規制値案(PFOS・PFOA、それぞれ4ng/L以下)[※2]が公表されていて、2023年内には正式に決定される見通しとなっています。規制値案にある「4ng/L」という値に関しては、現実的に調べることができる「検出限界値」を採用しており、PFASに対するアメリカの本気度がうかがえます。
のです。そのため国際機関や各国が水質の目標値などを設定して監視を強めています。
WHO(世界保健機関)は水道水のPFASの濃度の指針値として、PFOSとPFOAについてはそれぞれ1リットルあたり100ナノグラム。
日本はPFOSとPFOAについて、地下水や川など環境中の水と水道水は、PFOSとPFOAの合計で1リットルあたり50ナノグラムを法的な拘束力のない暫定的な目標としています。
アメリカは独自に法的拘束力のある規制値を設けていた州もありますが、国としては長く暫定的な目標値としてPFOSとPFOAの合計で1リットルあたり70ナノグラムとしていました。
そうしたなか2023年3月、 国として初めて規制値の案を公表。PFOSとPFOAはそれぞれ1リットルあたり4ナノグラムとしました。
正式に決定されれば水道事業者は規制値を守ることが義務付けられます。
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2023年4月12日 熊本日日新聞に2本の井戸からPFASが検出されてから4ヶ月過ぎた。
昨日のNEWSでは、17ヶ所で検出され、そのうち、11ヶ所が飲料水用として使用している井戸だ。
熊本市の対応は「飲用を控えるように呼びかけています。」だけ・・・
これでいいのかな?
現在、岐阜県各務原市では、水道水からPFASが検出され、
「8月末からは水源地に活性炭を設置し、PFASの除去を始めるということです。」
とNEWSにあった。
熊本市でも「飲用を控えるように呼びかけています。」だけではなく、除去方法の検討も進めてほしいです。
地下水が「宝」の熊本だから・・・
今後、継続調査で、「PFASは検出されなくなりました。 原因はよくわかりませんでした。」となる事を期待しないで、調査方法、原因解析、対策方法、除去方法等で世界を引っ張って行ける技術を確立してほしいと思います。
PFAS(PFOS・PFOA)とは?
PFAS(ピーファス)とは工業的に作られる有機フッ素化合物の総称です。
=「Per- and PolyFluoroAlkyl Substances」の頭文字を取った略称
で「ペルフルオロアルキル物質」および「ポリフルオロアルキル物質」の総称です。
PFASに分類される物質は多くありますが、中でも代表的なものが
PFOS(通称ピーフォス、ペルフルオロオクタンスルホン酸)」と
PFOA(通称ピーフォア、ペルフルオロオクタン酸)」です。
PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)も広く知られています。
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1ケ月前の4/12に2か所の井戸水からフッ素化合物の検出が報告されている。
今は、特定の井戸水に限定されているが、熊本の水道水はほとんどが「地下水」。
今回の井戸の地下水と水道の地下水がつながっているかは不明だが、フッ素化合物の侵入経路がはっきりしない現状では心配は残る。
「活性炭フィルターと天然鉱石によって、PFOS・PFOAや塩素などの不純物の除去に成功」と言う報告もあるようなので、暫くは「自作の活性炭フィルター浄水器」の水を飲むことにしよう。
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kkt!くまもと県民テレビ
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熊本市の地下水汚染問題 井戸の現状を取材
KKT東島大デスクの解説。今回は熊本市の地下水汚染を取り上げる。熊本市の地下水から「PFOS」「PFOA」という耳慣れない物質が国の指針を超えて検出されたのが3か月前だった。 「PFOS」「PFOA」というのはいずれも有機フッ素化合物。体内に入るとがんなどいろいろな病気になるリスクが上がるおそれがあるやっかいな化学物質。深刻に受けとめた熊本市は特別プロジェクトチームを立ち上げ対応にあたっている。現状を取材した。 熊本市中央区九品寺の井戸。ことし4月、この井戸から国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出された。この井戸は熊本市の地下水に異常がないか定期的に調査するための井戸で上水道にはつながっていない。 ■KKT東島大デスク 「ここの井戸は飲用水として取水しているわけではない?」 ■熊本市環境推進部・永田努部長 「水質のサンプリング用、それから水位の常時監視のためで(市民が)この水を飲むということはないです」 一帯は住宅地や病院などが密集するエリア。地元の住民はこの井戸を災害時の非常用に使う予定だった。 ■高木正昭さん 「この町内から(汚染物質が)出るというのでびっくりしましたからね。何かあった時には利用しようと思っていた井戸ですからね。今後やっぱりこの地域自体がどこも汚染されている(可能性が)心配じゃないですか」 熊本市の検査で有機フッ素化合物が確認されたのは2か所。もう1か所は北区植木町だった。この2か所は距離があることなどから汚染源は別々の可能性が高いとみられている。 原因の調査にあたっている熊本市環境推進部の永田努部長が手にしているのは汚染が判明した井戸の周辺の住宅地図。戦後すぐにまでさかのぼり、汚染源につながる建物がないか地図で見て実際に現地を歩いて1軒1軒検討する。 ■熊本市環境推進部・永田努部長 「例えば近くで火災があって泡消火器を使ったとか、そういう情報も消防に確認したけどもないと。少なくともここ5年は使った形跡はない。「PFOS」「PFOA」を事業所として使っていたような形跡がある工場、事業所があるかということもだいぶ調べたけれども今のところはそういう事業所がないです。原因については今のところなかなかですね、わからないという状況です」 汚染源の特定が難しいのは、この物質があまりにもありふれているため。以前まではテフロン加工のプライパンや撥水加工の包装紙、化粧品など身近な製品にも使われていたほか、泡消化器など産業用にも大量に使われていた。この問題で政府の委員も務める京都大学大学院の原田浩二准教授は原因特定の難しさを話す。 ■京都大学大学院・原田准教授 「元々PFOSというのは匂いもしない味もしない色もついていないということなので、正直(汚染の状況が)わからなかったわけですね。今こうやって目標値やそういったものができて調べるようになり私も熊本の状況は注視しています。本当にどこが原因なのかがわからないということで、今までの沖縄とか多摩とか大阪とはまた違った様子を示してると思うんですね。そういった点で非常に今後、他の自治体にとっても重要な事例になるんだと思っております」 原因がわからない地下水汚染。水を誇りにしてきた熊本市民に動揺が広がっている。上通アーケードにある井戸は、近くのリゾートホテルが観光客に紹介もしている地元の名所。しかしもう、この井戸の水を飲むことは出来ない。 この井戸を所有している面木健さん。報道で地下水の汚染を知った面木さんはすぐに熊本市に検査を依頼した。その結果…。 ■面木健さん 「これが検査結果です」 面木さんの井戸からも有機フッ素化合物が検出された。国の指針は超えていないが、欧米の基準でみると安心とは言えないレベルだった。結果を見た面木さんは飲用水としての利用を止めた。 ※店で出すコーヒーなどに使う水は以前も今も井戸水は使用せず ■面木健さん 「正直こういう数値は出てほしくなかったんですけどね。当初は熊本市さんの方も『この辺の井戸は検出された地域とは違うから、大丈夫なんじゃないですか』みたいな話だったんですけど」 ■KKT東島大デスク 「それで自主的に井戸の水を飲まないようにしたと。我々の知る範囲ではなぜ熊本市の井戸水でこういう有機フッ素化合物が検出されるのかっていう、その原因が分からないっていうコメントもあったんで、それだとなおさらですね」 熊本が誇る地下水を汚したものは何か。人々の不安をよそに、原因の究明は難航している。 【KKT・京都大学で共同水質検査を実施】 ■対象 ・自宅などに井戸をお持ちの方 (上通周辺、熊本市八景水谷・清水・健軍・神水周辺、菊陽町、益城町周辺居住者が対象) ■申し込み方法 ・井戸がある場所の住所と電話番号を明記の上メールにて受付 news@kkt.co.jp ※水の採集方法など手続きがあるので直接水を送られても対応出来ないのでご注意ください。
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「半導体の製造」などに使われる基準値超えの《化学物質》が熊本市12か所の井戸で検出 『基準値4倍』の所も
熊本市北区の複数の井戸で基準値を超える値が検出されたということです。 熊本市環境推進部 永田努 部長「1リットルあたり50ナノグラムを超える井戸が、12地点ありました。原因については今のところ不明です」
検出された化学物質、PFOS(ピーフォス)と、PFOA(ピーフォア)は、半導体の製造や消火剤などに使われる有機フッ素化合物です。 熊本市の検査では、北区の植木地区にある個人が管理する井戸、12か所で基準値を上回っていたということです。 最も濃度が高い井戸では、基準値の4倍を超えていたということですが、いまのところ原因は分かっていません。
熊本市は井戸を使っている家庭に飲み水としての使用を控えるよう呼びかけています。
熊本市によりますと、高濃度の水を飲むことで腹痛や吐き気を引き起こす恐れがあるということで、今後、調査範囲を広げ、原因究明を急ぐ考えです。
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2023-001
熊本市の井戸水から有機フッ素化合物(1)
嫌なNEWS!!
井戸39本の内2本のようだが、「井戸水を飲まないように」と注意喚起されている。
特別の原因で、井戸に入ったのであればいいのだが、
元の地下水に混入だと原因がつかみづらいし、
熊本市の水道水は、すべて地下水だから・・・
これから、TSMCの稼働で排水の問題も懸念されているのに・・・
熊本の宝「地下水」が心配だなぁ・・・
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熊本日日新聞
2023年4月12日 19:08
熊本市の井戸水から有機フッ素化合物 市が2カ所で初検出 人体への有害性問題視 原因不明、追加調査も
熊本市は水質汚濁防止法に基づく調査で、市内2カ所の井戸水から有機フッ素化合物を初検出したと発表した。原因は不明だが、人体への有害性が問題視されており、市は独自に追加調査する方針。
検出された有機フッ素化合物は、ペルフルオロオクタンスルホン酸とペルフルオロオクタン酸。法が定める要監視項目として、昨年度初めて調査した。
地下水をくみ上げている井戸39本を調べた結果、中央区九品寺の白川沿いの井戸で77㌨グラム(㌨は10億分の1)、北区植木町轟の井戸で110㌨グラムを検出。国の基準値は1リットル当たり50㌨グラムで、市は植木町の井戸周辺の35世帯に井戸水を飲まないよう注意喚起した。
有機フッ素化合物は水や油をはじく性質を持ち、半導体製造や消火剤などに広く使われてきた。分解されにくく、生体内に蓄積しやすいという。市水保全課は「国や県と協議しながら対策を進める」としている。(山下雅文)
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